【都立日比谷高校】学校説明会に行ってきました!

学志舎 村岡です。

先日の塾長のブログ「都立西高校 塾対象入試説明会」に参加してきました!に続き、
昨日(5/31)は私が日比谷高校の説明会に参加してきましたので報告します。

前回の説明会参加はコロナ前でしたので、久しぶりの参加となりました。
日比谷高校は永田町駅(赤坂見附駅直結)が最寄りです。
私事ですが、前職の広告代理店時代に14年間ほど働いた街にある高校ですので、駅に降り立った時とても懐かしい気持ちになりました。

目次

日比谷高校の推薦エピソード

都立日比谷高校といえば、いろいろな思い出があるのですが、なんといっても、2019年の推薦入試が印象深いです。

2019年は、推薦入試で日比谷高校を3名(男子1名、女子2名)受験し全員が合格した年です。
正門で塾生を待ち構え応援に行った推薦入試当日。
そして合格発表日も日比谷高校に行った私は、3名の塾生と親御さんと結果を確認しました。

緊張状態で合格発表の掲示を確認し、合格を塾生とリアルタイムで分かち合ったその瞬間は、自分にとって忘れられない思い出です。
(嬉しすぎて、合格した塾生よりもはしゃいでしまいました!)

当時の合格発表は学内掲示を確認する形式でした。学志舎は塾長と私の二人体制でしたが、受験期の我々はできる限り各校(都立高校や都立中学)の応援に行き、そして、合格発表日にも顔を出していたのです。

受験当日に応援に向かう他塾の先生は見かけましたが、合格発表日にも学校に行くのは我々だけです。
もちろん先に結果を知っているわけではなく、他の受験者も手強い学校(しかも推薦は倍率が高い)です。
学志舎で推薦特訓をやりきっているとはいえ合格を確信しきっているわけではないのです。
そのような状況下で、朝一番で合格発表に行く私たち。
手前味噌ですが、なんて気合の入った塾なんでしょうか!(笑)
このエピソードからも、学志舎の責任感や覚悟を感じ取って頂ければ幸いです。

当日は第一志望の合格を喜んだ塾生と親御様を撮影するカメラマン役も果たすことができ、
束の間でしたが、幸せな時間が過ごせました。

今年の春も1名、推薦合格した卒塾生が日比谷生としてすごしています。これからも学志舎一同、塾生の合格に向け応援してまいります。

説明会の様子

さすが、都立高校のトップ・オブ・トップです。
2時間以上かけて、詳細に学校の特色や入試科目の説明をしてくださり、学校独自の取り組みを知ることができました。

一般入試については、国語・数学・英語の順で、各担当の先生が説明くださり、日比谷高校がどのような生徒を求めているか改めて感じ取ることができました。

私はノートにびっしりとメモしましたが、中には資料だけもらいに来てほぼ睡眠時間に充てている他塾の先生も一定数いらっしゃいました。ところで、彼らはもし自分の塾の生徒がその場にいても同じ行動をとるのでしょうか。こういう景色は親御さんはもちろん、その塾に通う学生も全く知らないわけですが、きっと指導力に大きな差が出ていることでしょう。子どもは国の未来そのものです。誰の目がなくとも子どもの見本となれるように行動したいなと心に誓いました。

さて、肝心の内容ですが、このブログで詳細を紹介するというよりも学志舎の授業を通じて塾生に還元していきます。
(日比谷志望者以外にも参考になる話をたくさん頂きました!)

印象的だった国語の問題

せっかくなので、国語について少しご紹介。

今年の国語の問題(大問3の文学的文章)は、萩耿介氏による『松林図屏風』からの出題でした。
既視感のある内容だったのですが、塾に戻り塾長に内容を共有すると
「平成22年の都立国立高校の長谷川信春(長谷川等伯)と同じですね」と即答。
さすが長年自校作成校の全教科を解説してきただけに、記憶力と引き出しが段違いです。

本文の内容は、安土桃山時代を代表する絵師、長谷川信春(長谷川等伯)と狩野永徳のやり取りについて。
心情表現を正確に読み取ることが求められる設問でした。

国語という教科を教えていると、過去問の物語文や評論文から、出題者のメッセージを感じることがあります。
各高校の先生方が、出題を通じて受験生に「高校生活におけるヒント」を投げかけているように思えるのです。

例えば、「こういう問題意識をもってほしい」「こういう考え方やものの見方もあるかもしれない」といった風に感じる時があります。

今回の日比谷の記述問題では、登場人物がライバルの才能を認めつつも素直に褒めることができない感情(葛藤)を問われる内容でした。
これは、高校生活に置き換えると、
高校入学以降の「才能にあふれた同級生や先輩たちとの出会い」と「その状況で自分はどう向き合っていくのか」
という心の準備を考えさせるような問いとも言えます。

(今まさに、卒塾生の先輩たちも同じようなことを感じているのではないでしょうか!?)

本番の入試問題では、このように「文章を味わう」余裕は持てないはずですが、
それでも短時間で真剣に向き合ったからこそ何かが自分の中に残り、その蓄積がいつか自分の人生に活きることもあるはずです。今回の日比谷高校の出題は、そのように感じさせられる素晴らしい問いであったように思います。

さて、我々学志舎は今後も時間の許す限り、様々な学校見学や説明会(都立高校、都立中学)に行く予定です。
これからも、こちらのブログや授業でいろいろな学校を紹介していきますので、お楽しみに!

この記事を書いた人

大学卒業後、大手広告会社で営業や人事を経験。その後、企業や自治体、大学での講演活動に活躍の幅を広げる。採用の仕事において面接した学生数は1万人超。2017年秋、布施塾長の教育理念に共感し学志舎に参画。以降、小・中学生の文系授業を担当。

都立中学への細やかな作文指導が強み。都立高校の推薦入試においては、塾業界随一の面接経験、集団討論の経験を活かし、毎年、驚異の合格結果を出し続けている。直近6年間では都立推薦入試において100名以上を合格に導く。

多様な経験をしてきた強みを活かし、日々の学習を通じて社会で活躍できるような視座を子供たちに持たせることが目標。

一生ものの記述力をつけたい小学生。内申アップして一般入試で勝負したい中学生、将来に活きる推薦特訓で合格を勝ち取りたい中学生は、学志舎で待っています!

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