小6過去問 R2(2020)

令和2年度の適性Ⅱ(共同作成)の結果です。
小6の皆さんが初めて解いた実際の過去問です。問題文の長さに驚いたのではないでしょうか。
初回演習から1月以上経っています。ぜひ、今なら何点取れるか、再トライしてみて下さい。

平均点:21.2点
高得点:54, 45, 41, 39, 38, 37, 34, 33, 31, 30

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大問1

[1]画用紙6枚と少ないです。「問題文の通りに」「図がかければ」難しくありません。
ただし、問題文が長く条件も細かいです。線を引いたり、図をかいたりしながら状況を整理していって下さい。整理できるように成長していって下さい。「眺める」のではなく、「手を動かす」ということができるようになることが最も大切です。問題を解くときは姿勢を正して、問題用紙を広く見るように。考えるときに肘をついて手に顎を乗せるのは最悪です。

[2]前問がヒントになっています。
時間無制限ならどこまでできるか確認するのもよいでしょう。

逆に、時間制限の中で部分点を取る練習をするのもよいでしょう。

[3]取りたい問題です。

大問2

[1]まずは問われていることを正確に把握して下さい。「2001年度から2015年度にかけての移り変わりの様子」です。

次にグラフの基本通りに、「横軸に対する」「縦軸の変化」をざっくりと追って下さい。記述しやすいほうを選んで下さい。

なお、設問には「表1と関連付けて、あなたの考えを書きなさい。」とあります。表1の内容を考えなさいというヒントです。あなたの考えをとありますが、自由な意見ではありません。文脈から考えれることを書いて下さい。また、記述の締めが「~と思う。」となっているものが散見されました。「~と考えられる。」に改めて下さい。

この「思う」や文頭の「なので」を何度指摘されても直らない生徒がいます。どうでもいいと思っている証拠です。一方で添削をもとに、記述をノート等にやり直して提出する生徒もいます。非常に大きな差になっていきます。

[2]必ず得点したい問題です。

[3]地味に難問です。解説を読んで、書いてあることが理解できればそれで構いません。

大問3

[1]取りたい問題です。この問題が「平易」と感じられる力をつけてほしいです。

[2]

(1)取りたい問題です。
 
(2)適性検査の洗礼のような問題でした。
・問われていることを正確に把握する
・対照実験の考え方を実践する
・問いに正対し、かつ「伝わる記述」を作る

きちんと「直し」をすれば間違いなく力がつきます。

[3]表6から表7への「作業」ができれば十分に得点できる問題です。

この記事を書いた人

(ラ・サール高校→慶応義塾大学(理工学部)→慶応義塾大学大学院→東大大学院→大手進学塾→学志舎)大学入学時より家庭教師、個別指導塾等のアルバイトを始め、指導歴は20年を超える。難関私立中・難関大学への豊富な指導実績に加え、日本の最高学府で学んだ経験を小中学生の指導に落とし込む。パターンやテクニックの丸暗記に頼らない、本質をつかみ、体系的に解法を掘り下げていく授業が魅力。特に「自分の頭で考える」ことを求められる都立中の適性検査問題を得意とし、一見難解に見える理系問題も易しく解きほぐし、子どもたちの知的好奇心と思考力を高めていくプロフェッショナル。物腰が柔らかく、温かい人柄で塾生と親御さまから圧倒的支持を得ている理系担当責任者。

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