「致知」を読み、頭を垂れ、謙虚になる時間を大切にする
塾長です。
オススメ月刊誌「致知」
10年前に独立して以来、私には厳しい言葉をかけてくれる人がいません。
世間様の評価が厳しい言葉の代わりかもしれませんが、直接言われることは基本的にありません。
これは大変マズイことで、自分で自分を律していかなければ、自省しカイゼンを続けていかなければ、人としての成長はありません。
そこで、自分が尊敬する先輩経営者の方々にお会いしたり、本を読むことで、自己成長の機会を意識的に創るよう心掛けています。
その中で私が独立して以来、約10年間、読み続けている月刊誌をご紹介したいと思います。
それは「致知」という月刊誌です。
自分が勝負すると決めた道を波乱万丈もありながら、一心不乱に打ち込んでおられる諸先輩方の生き様を学ぶことで、頭を垂れ、謙虚になれる時間が生まれます。
「この方達と比べたら、自分の頑張りなんて大したことないな~」
「あたりまえのことをもっと感謝して生きていかんとあかんな~」
「スゴイ!本当にスゴイ!尊敬しかないわ~」
といったことをいつも感じます。
興奮のあまり、村岡先生に「ここ、読んで下さい。壮絶な人生を歩んでおられますから」と共有することもあります。
「致知」を先生、上司、先輩として捉え、学ぶことで少しは人様に役立てる人間になっていけるのではないかと信じ、時折、読み直しております。
また「この話は今の中3生に響くんじゃないかな?」と思う話は、塾生達に共有したり、卒塾生には一冊そのまま渡してしまうこともあります。
こうして、自分が学んだことを次の世代にも伝えていけたらと思います。
※3年ほど前、街で偶然再会した卒塾生の女の子が「塾長。私、致知を自分で買って読んでいるんです!」と言われて嬉しかったのを覚えています。その子は勉強が得意な方ではありませんでしたが、努力するという素晴らしい才能を持っておられ、いつも学志舎に一番に早くに来て、最後まで残って頑張っておられました。この先、学歴という点では高く評価されない場面があるかもしれませんが、そんなことどうでもいいことです。その子の心持ちや努力する才能を持ってすれば、自分がここだと決めた場所で必ず光り輝き、周りから必要とされる人になられると私は確信しています。だから、私はその子の将来がものすごく楽しみです。
卒塾生と私の間では「どこまで心を磨き、社会のお役に立てたか?」その点における勝負がこれからの人生において続いていくと思っています。
12月号の印象に残った箇所のごく一部をご紹介します。
松下幸之助さんの言葉(松下電器創業者)
「自修自得。誰かから教えてもらうのではなく、自ら問を発して、自ら問を掴む。そういう心掛けがなければ本物の人物にはならない。」
「万事研修。周りのあらゆることを学びの元にする。本当に悩んでいる時には、犬が尻尾を振るのを見て悟ることがあるんや。そうすると犬の尻尾が先生になるんや。そういう生きた勉強をしないとあかん。」
「やっと素直の初段になった。囲碁でも将棋でも、一万回指したらだいたい初段になれるんや。わしは三十年、毎日毎朝、素直になりたいと祈り続けたから、初段になったんや。」
杉本八郎さんの言葉(世界初のアルツハイマー型認知症治療薬を開発)
「人生において無駄なことは何一つない。人生すべて当たりくじ。」
「今の世の中が乱れてしまっているのは、恩を忘れてしまっているからだと私は思います。恩を知っていれば自分ファーストになんかなれません。どれだけ両親が苦労して育ててくれたかを思えば、親孝行するのが当たり前じゃないですか。」
東井義雄さん(教育者)
「本物は続く。続けるから本物になる。」
坂井真民さん(詩人)
「鈍刀をいくら磨いても/無駄なことだというが/何もそんなことばに/耳を借す必要はない/せっせと磨くのだ/刀は光らないかもしれないが/磨く本人が変わってくる/つまり刀がすまぬすまぬと言いながら/磨く本人を/光るものにしてくれるのだ/そこが甚深微妙の世界だ/だからせっせと磨くのだ」