【塾関係者へのお願い】学志舎塾生への合否確認連絡はご遠慮下さい
毎年、合格発表日になると外部模試を受講した学志舎塾生に合否確認の電話がかかってくるという事態が発生しております。親御さまから相談を受ける機会が多くなりましたので、本ブログで取り上げさせて頂きます。
合格実績の定義
各塾でその定義がバラバラのため統一することは難しいのですが、個人的には3カ月以上通塾している子をその塾の指導の成果として公表するのが妥当ではないかと考えます。例えば全国学習塾協会が2018年に塾事業者へ周知した合格実績は「受験直前の6か月のうち、継続的に3か月以上在籍し、かつ受講時間数が30時間を超える」ものとされています。
合格実績に関する自主基準実施細則の一部改正について | 公益社団法人 全国学習塾協会|JJA
63df50fbf3ccf4a46bada71d9d296adf.pdf (check-xserver.jp)
模試について
外部生も受験することで母集団が増えます。単純に母集団が増えるほど実際の入試に近づくため模試の判定精度を高めることができるというメリットがあります。さらに無料模試という形にすると受験の敷居が下がるため、さらなる母集団形成&模試判定の精度向上が見込まれます。無料で受験した子と模試開催の塾がWin-Winの関係になることに問題はないでしょう。しかし、模試受験者の個人情報を入手後、合否確認を実施し、合格実績に含める行為は大いに問題があると言えます。一定期間、継続的に指導を受けたわけでもないのに、塾の指導の結果として合格実績に含める行為を私はおかしいと考えております。
合否確認の電話
ある塾にアルバイトや社員として勤務した学志舎卒塾生から聞いておりますが、合否確認の電話にはマニュアルが存在するそうです。例えば合格という回答であれば、おめでとうございます!と返事し、合格実績に1カウント。そうでない場合は、お悔やみの言葉とともに新学年クラスの営業トーク。つまりどちらであっても塾側としてはプラスになるようになっているようです。ただ当然のように新学年クラスの塾側の心ない営業には「人の気持ちを考えろ!」とクレームが入ることも多々あるそうですが、現場では新年度募集のノルマもあるため、やらざるを得ない状況のようです。その塾のアルバイトを辞めた卒塾生から「良心の呵責に耐えられませんでした」といった言葉を聞いたこともあります。
塾関係者へ
模試のみ受験していた子に合否確認するのではなく、その時間をどうか自塾の内部生のサポートに充ててあげて下さい。お互い、教育に携る仕事をしている身として子どもの手本となる行いを心がけようではありませんか。
親御様へ
学志舎以外の塾から電話があった際は「そちらの塾には通塾しておりませんので」と速やかに電話をお切り頂くようお願いします。