【都立中入試】最後に確認したい3つのポイント
中3生の模試結果とは異なる公中検結果
模試を受ける毎に成績が変動しやすいのが都立中入試問題の特徴と言えます。問題数が少ないことで問題との相性に左右されやすく、かつ配点が大きいのが主な原因と考えられます。
学志舎の中3生の模試結果は「高位安定」または「右肩上がり」が多くを占めますが、それに対して小6生の公中検模試の結果は以下の5つに分かれます。
【1】右肩上がり
【2】up・down
【3】2次関数(下に凸)
【4】2次関数(上に凸)
【5】高位安定
わずか1問分の差
合格点をどのように取るのか?私は合否の分かれ目は「約12点配点の問題」にあると考えます。12月号(適性Ⅱ)では以下の結果となりました。
点数 | 偏差値 |
59点 | 66.7 |
53点 | 62.2 |
47点 | 57.7 |
40点 | 52.4 |
つまり、偏差値50あたりで三鷹中までなかなか届いていないという塾生も、あと13点獲得することで偏差値が10upし、合格できることになります。わずか1問分の出来不出来が合否に関わることを頭に叩き込み、全集中で自分の持てる力を発揮する。そうすれば光は見えてきます。
さらに武蔵、三鷹の偏差値帯ごとの合格率(追跡調査分布)を見てみましょう。
総合偏差値 | 合格率 |
71-75 | 88% |
66-70 | 75% |
61-65 | 50% |
56-60 | 42% |
51-55 | 31% |
総合偏差値 | 合格率 |
66-70 | 57% |
61-65 | 31% |
56-60 | 30% |
51-55 | 20% |
武蔵では偏差値66以上の合格率は高いものになりますが、それ以外も十分可能性があります。特に合格基準の偏差値より-10近くの51-55の偏差値帯でも合格率31%は個人的に高いと感じています。これは3科受験のため、挽回のチャンスが多いことが原因の一つと私は考えます。
三鷹はどの偏差値帯も可能性がありますね。上位層も油断できません。気を引き締めていきましょう。
最後に確認したい3つのポイント
12月号のポイントとなるのは「ケアレスミス、算数(比、単位量当たりの大きさ)、キーワード探し」の3つになります。
答え「ステンレス」のところを「ステレンス」または「鉄」と回答している塾生が数名。※ケアレスミスです。
【アドバイス】心の中で音読し確認していきましょう!
答え「6.1m」※算数(比)を使う基本問題です。
【アドバイス】石原先生の算数プリントを完璧に!
※算数(単位量あたりの大きさ)を使う基本問題です。満点の12点は厳しくとも8点は取りたい問題です。
本文「満足のいく状況ではない」より「要請数」に注目。あとはそれに対する合格者、応募者について2017年前後で比較する。
【アドバイス】本文とグラフ、表をヒントに「もとにする数」を落ち着いて決めよう!
文章1と文章2の両者で似ている点について、本文中のキーワードにチェックを入れていましたか?
【アドバイス】キーワード探しは「くりかえし」に注目です。
頭の中にあるボヤッとしている「解答の素」をきちんと整理し、わかりやすく伝えることができるか?解説&解答を読み込んだだけでわかった気になるのは非常に危険です。実際に手を動かし自分の言葉で書くことができるか?確認していきましょう。
過去3年分の銀本全ての問題を把握した上で、仕上げにできるプリントを先週の私の授業で配布しました。ラストスパートに活用していきましょう。
いよいよ今週金曜となった都立中入試。ベストを尽くせることを祈っております!