合格体験記(2021年 都立西高校9:Nくん)
都立西高校(Nくん)
僕の学志舎との出会いは、父の転勤で三鷹に引っ越してきた小4の終わりでした。それまで暮らしていたロシア・モスクワでは、日本の大手通信教育をなんとなくやっていたため、勉強のやり方を身につけたいと思い、中学受験をしないコースのある「三鷹で1番アツい塾」を訪ねることにしました。そこで、同学年の人が勉強に集中している光景を目にし、学志舎を出た瞬間に母に「学志舎に行きたい」と伝えました。僕は学志舎の本科に通っていたころに、布施塾長を通して西高校の魅力を知り、憧れるようになりました。しかし、その後再び転勤によりモスクワで生活し、三鷹に戻ってくることができたのは、中3になる春休みのことでした。
教室を出るたびに自分史上最高に頭が良くなる感覚
学志舎の授業で問題を解くときは、先生の合図で一斉に解き始め、終わった人から「終わりました」と言って次の課題に移ります。とてもスピード感があり、僕は負けず嫌いだったので、遅れをとってしまったときは本気で悔しがりました。そして、その予習や復習、自分の課題の解決を家や自立学習時間に取り組みました。学志舎の強みのひとつは、圧倒的な自立学習時間にあると思います。僕はモスクワで1人で勉強していた時、集中力が2時間続けば良いほうでした。勉強の意味を頭では分かっていても、なかなか打ち込めず、勉強机の周りのものをすべて取り払い、布施塾長や村岡先生の写真を貼るなど、できるだけの工夫をしていました。また、長期休みで日本に一時帰国していた時、いくつかの大手塾の講習を受けましたが、自習室はいつも一人だったり、授業中に会話がうるさかったりと、集中のしにくい環境でした。学志舎でやり切った今、学志舎の存在のありがたさを再認識しています。僕は、緊急事態宣言の明けた中3の1学期の終わりから入試まで、できるだけ自習室にいるようにしていて、学志舎で日々、自立学習を積み重ねました。教室を出るたびに自分史上最高に頭が良くなる感覚が好きになり、気が付くと休日は12時間でも集中できるようになっていました。朝は5時に起床して関数プリントや速読プリントを繰り返し、下校後は学志舎で5時間集中して勉強しました。学志舎に入ってから、勉強がどんどん好きになり、実力も上がっていきました。夏から解く過去問では、特に西高の問題は何周目かわからないくらい繰り返し解きました。
夜、家に帰ってからも塾の教材を枕にして寝ていました
僕は、実は模試で一回もA判定をとったことがありませんでした。模試が返ってくるたびに悔しい思いをしました。僕はその時、定期テストと違って、模試は実際の入試に反映されないということを再認識することで立ち直っていました。一喜一憂で勉強の質が落ちるほうが嫌だったからです。また本番が近くなり、唐突に不安に襲われたときは残りの日数を数えるのではなく、今までこなしてきた日数を数え、先生からのアツい励ましの言葉を思い返していました。そして、推薦入試で不合格になってからは、悔しい思いとエネルギーをすべて一般にぶつけました。朝は5時から燃えるような思いで机に向かい、学校の休み時間は勉強か睡眠にあて、帰宅後一分以内に塾に行っていたので、平日で8時間以上集中して勉強していました。夜、家に帰ってからも塾の教材を枕にして寝ていました。どうしても時間に限りがある受験期では、落ち込んだ事実や不安を消すのは難しいですが、エネルギーの方向を変えることならできると思います。
勉強以外のことも多く学びました
僕は学志舎に入塾後、勉強以外のことも多く学びました。小学生の頃教わったことは、自転車は奥から詰める、あいさつはきちんとする、消しゴムは磨いてから来る、消しかすはごみ箱に捨てる、目を見てうなずいてメモを取りながら話を聞くなど、どれも人間として当たり前のことですが、大事なことでした。僕は、中3の2学期の中間テストの国語でショッキングな点数を取ってしまい、ほぼ半泣きの状態でした。国語で内申3を覚悟しましたが、期末で挽回し、最終的に内申で25を取ることができました。成績を取るのが難しいともいわれる僕の学校で、そんな奇跡が起こったのは“うなずき”や“あいさつ”、“メモ”、“提出物”を徹底したというのも、一つの要因だと思います。また、普段の学志舎の授業の中でも、行動レベル、論理的思考力の持つ意味をはじめ、これからを生きる上で大切なことをたくさん学びました。
学志舎の授業になんとなく来て、なんとなく帰るのはもったいない
学志舎で記憶に残っている言葉の一つに「学志舎に自分で来たいと言ったから親御さんのお陰で来させてもらっているんだろ。嫌々来ているなら帰れ。」というものがあります。僕はこれを小学生の頃に聞き、それからは、学志舎だけでなくどこへ行く時も「親から来させてもらっている分、できるだけ多くのことを学ばねばならない。」と意識していました。学志舎の授業になんとなく来て、なんとなく帰るのはもったいないです。当たり前のことをこなし、一回一回の授業や自立学習を誰よりも丁寧にやり切る。そうすれば、気が付かないうちに合格に近づいていけると思います。
ここで、中3の時に僕を奮い立たせてくれた言葉を紹介します。あまりにも多すぎて削ってもまだこれだけありました。
「いける気しかしない!」by布施塾長
「思いの強い人が最後に勝つ」by布施塾長
「こちらが近寄りがたいような迫力、本気のオーラを見せてくれ」by布施塾長
「才能とは面倒くささを乗り切る気合。面倒くさいと思ったらやってみよう。」by村岡先生
「学業は人の上に立つためではなく、人の役に立つためにあります。」by村岡先生
「僕は推薦期間中、家族にメールするなよ、と言っています。その集中が切れた瞬間に、合格につながる一言が頭から抜けるのが怖いからです。そういうプロ意識を持ってやっています。」by村岡先生
「平凡なことでも、毎日続ければ非凡になれる」by村岡先生
「都立推薦入試は宝くじってよく言われるけど、違う。宝くじは外れたらただの紙切れだけど、推薦特訓で身についたものは君たちの人生に活きてくる。」by村岡先生
「自分の限界を決めてはいけない。楽しいからこそのびる。徹底的にやり切れば、意外と夢は叶う。」by西高の先輩
「受験で、自分の敵は自分っていうけど、一番信じて欲しい味方も自分です。」by西高の先輩
布施塾長や村岡先生、卒塾生の方々のアツい励ましがあってこその合格だったと思います。本当にありがとうございました。
<学志舎生へ>僕が伝えたいことは4つあります。
1.Top5
学志舎の授業で問題を解くとき、常にTop5に入ることを目標にして欲しいです。優秀な人が集う学志舎の教室です。最初はそこには遠く及ばないかもしれませんが、演習、復習を積み重ねれば必ず届きます。もちろん、すべての分野は難しいかもしれませんが、自分の好きな教科、極めたい教科だけでもやってみてください。意地でも負けない、という気持ちが大事です。そして、Top5にいる人は1位を目指して、1位にいる人はキープできるように頑張ってください。僕は、苦手だった英語で速読プリントを誰にも負けないくらいやりました。
2.“好き”を極める
どんな人にも、好きなこと、人より少しだけできることがあると思います。それは、どんな形でも将来に通ずると思います。だから、その分野に関しては誰にも負けないくらい愛し、調べ上げ、語れるようになると、自分に活きてくると思います。
3.世界を広げる
幅広い教養を得るために、日頃から疑問を抱き情報収集に努めること、“初めて”をできるだけ多く経験することを大切にしてほしいです。入試問題でも、特に英語において、先に教養として知っている、知らないで点数が大きく変わってくることを実感しました。そしてそれは入試に限らず多くのところで活きていくと思います。当たり前だと思っているところに謎が隠れており、発見があります。テレビだけでなく新聞を読むことで、知っていることが増え、生活が豊かになります。“初めて”を通して、見える世界が変われば、より多くのことを吸収できます。だから、固定概念や思い込みをできるだけ少なくして、世界を広げてみてください。
4.友達
僕は受験期の間、学志舎の友達に助けられました。仲のいいメンバーと会話をし、工夫を交換し合い、競い合いました。推薦特訓では生涯の友ができ、励まし合いました。その後、友達の和は広がり、最終的には学志舎という一つのチームになれました。自信がなくなった時は、自分よりできる人に質問をし、あらゆるアドバイスをもらい、メモに書き留めました。一度だけ、僕は友達に「俺を西高に受からせてくれ」とお願いをしたことを覚えています。今思えば、たいそう迷惑な話だと思いますが、快く僕にアドバイスをくれた彼には感謝しています。また、一足先に推薦で合格し、学校で会うたびに激励をくれた友達にも感謝をしたいです。友達は最高の宝だと僕は思うので、大切にしてください。