師匠、お疲れ様でございました
先日、故郷滋賀県に帰省しました。目的はこの3月で38年間続けてこられた学志舎を引退される師匠(清水先生)へのご挨拶でした。
師匠の仕事にかける姿勢は圧巻の一言です。お休みはお盆と正月ぐらい(それぞれ4日間程度)で土日もフルで出勤。バイタリティ溢れる師匠は開校以来、風邪をひいたり、体調を崩したことがないというから驚きです。昨年のGWでは朝から師匠のヨットで琵琶湖を周遊した後、夕方からはいつもどおり授業を実施。私も村岡先生もそのパワーに圧倒されました。驚異の65歳です。お若い!
毎晩、卒業生が誰かしら顔を出し、夜通し親身になって進路相談や人生相談を行っておられる姿も忘れることができません。私と師匠との出会いも進路相談。いとこが通っていた縁で大学選びをご相談。お会いした瞬間、只者ではないオーラを感じ取り、師匠の一言目「男やったら防大やろ。」に私は「はい!」と返事するだけでした。その後、見たことがない高級車に乗せてもらい、お昼ご飯をご馳走になり、話をするうちに私の中で「こんな大人になりたい!」という気持ちが芽生えたのを今でも昨日のことのようにはっきりと覚えています。それから帰省する度に両親より先に師匠とお会いし、師匠の別荘やヨットに宿泊させて頂き、時間を忘れ話し込むということを25年以上続けてきました。師匠は私の中のヒーローですから、思考法や話し方など一つでも真似をしたい、身につけたいと思い、一期一会、その贅沢な時間を大切にさせて頂いておりました。これまで受けてきたご恩は、言葉で語り尽くすことができないものがあります。今の自分があるのは間違いなく師匠のお陰です。親の次にご恩を受けた存在です。
ご夫婦で理系、文系を担当され、約2,000人以上の卒業生を送り出し、その多くが京大、滋賀医大、阪大、神戸大、名古屋大などに進学。高校部がないにも関わらず「小中学生の時に勉強の基本や向きいあい方を教わったことで大学合格ができました!」と感謝を伝えにくる卒業生が後を絶ちません。今回の引退宣言後もすでに200人を超える卒業生が師匠の元を訪ね、お礼を述べに来られています。お付き合いのある教材会社担当者や私立高校の校長、先生方もその早すぎる引退に涙を流しておられたようです。多くの人に愛され、惜しまれ、最後の花道を飾られた師匠。
師匠からのバトンはたしかに受け取らせて頂きました。師匠の教えを忘れることなく、これからも一層精進していきたいと思います。そして東京の学志舎の名前を轟かせ、いつか師匠の耳にまで入ってくるよう気張っていきます。