☆ 戸山(親御様)2021年

都立戸山高校(S様)

 

この度、布施先生、村岡先生の熱血指導により、息子が第一志望の都立高校へ無事進学できたうえ、学志舎を通じて得難い精神の糧をいただき、一回り成長したことに、心より深く感謝しております。

まるで受験当日のような緊張感が漂っていました

息子は三人兄弟の末子です。上の兄弟二人とも都立中高一貫校でしたので、小学校在学中の低学年から自然と「僕も中高一貫校に入る」と中学受験をめざしていました。5年生から地元の大手塾に入りましたが、残念ながら合格できませんでした。自由な時間を犠牲するまで塾を通う意味に疑問を持ち、引き続きの通塾に抵抗が強かったのです。受験失敗の傷をいやすのは時間が一番の良薬と思って、そのままそっとしてあげました。中学入学と同時に三鷹市に引っ越すことになりまして、三鷹市なら「学志舎」がいいですよと先輩ママに教えてもらって、ちょうど私も大手塾より行き届いた指導が期待できる個人塾を希望しているので、塾に入るなら学志舎と入塾の1年半前から決めて、ひたすら入塾のタイミングを待っていました。中学校では勉強、友人関係、部活、家族との余暇、申し分ないほど満喫していた様子でした。本人が受験する気がなければ、周りがいくら頑張っても暖簾に腕押しのように無駄が多くて、下手にすると親子関係がギクシャクしかねません。「ひょっとしてこのまま中学を卒業して、近所の適当な高校に入るかもしれない」と覚悟していました。中学2年の夏ごろになって、学校は相変わらず楽しんでいるものの、成績が伸び悩んでいました。仲のよい同級生が高校受験を念頭に次々と塾を通い始めて、本人もちょっと焦りだしました。そこで、学志舎を紹介したら、面談、体験レッスン、入塾、トントン拍子に決めました。主役が動き出せば、物事の運びがやはり早いです。ここで特記したいのが前述の体験レッスンです。通常の塾なら体験授業と言えば、先生がホワイトボードの前に立って一方的に教える授業と想像しますが、学志舎ではいきなりプリントが配られて、一定時間内で問題を解くこととなっています。その時、同じ教室に他の塾生が頭も上げずに無言でひたすら同様にペンを動かしているのみ、まるで受験当日のような緊張感が漂っていました。今になって考えれば、日々このような訓練を行っているからこそ、受験当日でも緊張せず一心不乱に試験に集中できて、普段同様の成果が出せたと思います。

「この子、どこまで伸びるのかな」

2年生の9月入塾当初は、応用コースでもみんなについていくのが精いっぱいでした。数学を得意としていたのに「みんな解くのが速すぎ」と驚いていたようです。たまにタイム内で完了できるといつも嬉しそうに報告してくれました。2年生の冬からやっと学校・塾・家の三点一線の生活に慣れてきて、学校の成績も少しずつ伸びました。しかし、成績の上昇が一本調子には行きませんでした。3年生9月初めてのV模擬試験では志望する自己作成校がすべてC判定以下でした。当時、ちょうど周りが志望高校を考え始める時期で「自校作成校だめなら、共通校はどこにしようか」のような話題がよく食卓に出ました。10月以降の変化は目が見張るもので、模試では回ごとに成績を伸ばし、「この子、どこまで伸びるのかな」と兄弟を含めて家族全員が楽しみにしていました。本番直前の模試も安定的なもので、本人は余裕ができて、毎日のように受験生にとって禁句の「滑った、落ちった」などをふんだんに使ってジギャクを楽しんでいました。

先生たちの確たる指導方針を信じて、わが子の日々の成長を楽しんだ方が得策

息子は受験全期間において、全くと言っていいほど受験ストレスフリーでした。文字通り、受験によるストレスを見受けられませんでした。息子曰く、「受験によるストレスは感じないが、ママのお説教はストレスの元・・・」。大好きなワンピースやトリコを受験前日にも欠かさず1~3話(20分~60分)を見ていました。あんまり時間をオーバーした時は、イライラして口を出したりしていました。時には、元受験生の立場からアドバイスのつもりで学習提案をしたりもしていましたが、「(塾の)先生が逆に○○と言ってた」と返されました。これ以来、先生たちとの信頼関係が強すぎて、親の出る幕がないと自覚して、勉強に関しては質問をされている以外はなるべく口にチャックをして、一歩を引いて見守ることに努めました。正直結構大変でしたが、先生たちの確たる指導方針を信じて、わが子の日々の成長を楽しんだ方が得策でした。

恥ずかしがり屋から自信に満ちた子供への変身

成績の向上について、ある意味、プロの先生にお願いしているから、ある程度予想がつきますが、1年半という短期間に、これほど精神力を大きく伸ばしていただけるのは全くの予想外でした。大きく分けると二つあります。まず、恥ずかしがり屋から自信に満ちた子供への変身です。年の離れた末子のため、どうしても二人の兄の影に隠れてしまいがちで、一歩進んで「兄のようになればいいな」という願望を抱くぐらいでした。今になって、学力ではすでに中高生当時の兄たちを越えており、高校通過後の自分、更にその先をしっかりと描けるようになりました。次に、自ら目標を定めて日々邁進していく原動力を身につけたことです。高校受験の成功体験から得た自立型学習能力を生かして、息子が高校では塾を通わず難関国公立大を目指して、大学受験を臨みたいそうです。この姿勢は社会人になっても、彼にとって大きな財産になるのでしょう。学志舎の先生方は受験のプロ、と同時に生徒一人ひとりの潜在能力を最大限に引き出す人材育成のプロフェッショナルと思います。10年後、20年後に、高校受験合格はただのおまけ、学志舎での体験が実は息子にとって、人生の大きな転機だったと言えるのではないのでしょうか。布施先生、村岡先生、本当に、本当にありがとうございました。