お盆休み(塾長)~京都~

お盆休みは京都へ
1日目
大変お世話になっている滋賀県の師匠のご自宅まで私の車で迎えに行き、そこから約1時間で東急ハーヴェストクラブ「VIALA annex京都鷹峯」へ。
ホテルでランチをとり、その後、日本庭園を散策。全方位にわたり深い教養をお持ちの師匠から和風建築や日本庭園について、貴重なお話を聞かせて頂きました。
師匠の魅力は何と言っても深い人間愛。これまでの教え子たちや私立高校の先生方(師匠の評判を聞き、滋賀、京都はもちろん、遠くは九州からも私立高校の先生方が師匠の話を聞こうと師匠の塾に訪問)との思い出話を聞くだけで、私には勉強になります。
時に涙を流し、心の琴線に触れるような話をされますので、30年近く前に初めてお会いした時から変わらず「この人のようになりたい!」と思わずにはいられない、魅力溢れる方です。そのような師匠との出会いにただただ感謝するばかりでございます。
チェックイン後は温泉で汗を流し、夜は日本料亭で和食を。部屋に戻った後も夜遅くまで教育談義で盛り上がりました。




2日目
翌朝の朝食後、師匠のご自宅まで車でお送りし、次の旅行の約束をさせて頂き、その後、私の実家へ。両親を乗せ、先ほどチェックアウトした同じホテルへ。
ホテルで両親とランチをとり、仕事を終えた姉と兄と夕方に部屋で合流。夜は母が希望した中華料理を美味しく頂きました。
実家の家族5人揃っての旅行は私が覚えている限り、私自身、中学生だった四国への旅行が最初で最後だと思います。高校卒業後には滋賀県を離れていますので、実家に帰省する回数は年に2回、多くて3回。この仕事をしてからは年1回から2回です。元気な両親と会う時間も無限というわけではありません。ですから、一回一回の帰省を大切にしたいと思っています。
今回宿泊したホテルは、昨年秋にも両親と兄と私の4人で泊まった場所になるのですが、母が短大生だった時に、下宿していたエリアになります。母が学生時代に楽しい青春時代を過ごした場所を、大人になって自分が築いた家族と一緒に過ごせることに、母は大変感激し、感慨深い思いでその日を過ごしていました。ですから、今年もどこかでチャンスがあればと考えていたのですが、お陰様でこの夏にそれが家族5人揃った形で実現でき、私自身、大変嬉しく思いました。
翌朝、母が「部屋の露天風呂に入って、鷹峯を眺めたい。」というので、私は父に「せっかくやから、オカンと一緒に入ったら」と提案しました。一緒に入っている両親は、照れくさそうではありましたが、その周りで姉、兄、私たち3人で両親を見守りながら「親父さん、オカン、最高やなあ~。まるで天国やで。ほんまに幸せそうでええわ~」と声をかけていたのですが、まさしくこの光景や時間こそが私達家族の幸せの形だと感じました。
両親には自分のできる時に、できるだけのことをする。この思いで、これからも両親との時間も大事にしていきたいなと思っています。






塾生のみんなへ
中3生の授業で話すと女の子には幻滅されることが多いのですが、私自身、結婚した時には「自分が守ってやらないといけない」「支えないといけないな」というような思いは、それほど強くなく「お互い、頑張っていこうぜ」というところが正直な気持ちでした。(はい、この時点でたいていの女の子は私に対して残念そうな顔をします笑)
しかし、長女が生まれた時。小さく温かい長女を抱っこした際に、私は「この子は僕と家内で何とか世話せんとあかん。目を離したり、ほっといたらあかんのやわ。」と強烈に思ったわけです。つまり、結婚時はまだそれほど強くなかった家族への責任感が、子供が生まれてきて、急激に強くなっていったのです。我ながら鈍感な奴だなとは思いますが、お伝えしたいことは、自分にとって初めての子どもを抱っこした瞬間に、自身の親への感謝の気持ちが心から芽生えたということです。
もちろん、これまで自分一人で生きてきた、育ってきたとは思ってはいませんでした。しかし、母親に対してぶつかることも多々あったけれど、自分が生まれた時にはこうして親の手に大切に支えられ、それからずっと大事にされてきたんだなということが、「頭」では理解できていたようでも、「心」からそのことを理解することはできてなかったなと感じたんですよね。だからもう、私を元気に育ててくれただけでも親に対して本当にありがたいなと思うようになりました。今は自分ができることを両親に返すというか、何かできることをしていきたいなという思いが年々強くなっていることを実感します。
【塾生のみんなへ】
今は親御さんとぶつかることもあるかもしれないけれど、どこかのタイミングで親御さんに心から感謝する時があります。その時は、その思いを伝えられる人であって欲しいと思います。