金曜6(村岡先生)
学志舎 村岡です。
今回は小6生向けの内容です。
国語の文章を味わってみよう
面白い!という文章に出会えるのが国語という教科の魅力です。
皆さんも読んで良かったという文章に出会った経験があるはずです。
引き込まれるような内容だと続きが読みたくなってしまいますよね。
趣味の読書は「この本を読もう」と決めているので内容もイメージしやすいですが、
授業で扱う問題文は「不意打ち」なので、興味の範囲外であることも多いはずです。
それでも多くの問題に触れていくと、
この後はどういう展開なのだろうと想像したくなることもあるのではないでしょうか。
先月の小6授業では2021年の埼玉県の入試問題を扱いました。
「中学生になったわたし」は周りの友達が急に大人に見えはじめ、
自分も早く大人のようにならなければというあせりから、
童話が大好きなのにいつもとは違う恋愛小説を図書館で借ります。
しかし、すぐに読むのをあきらめて・・・といった出だしでした。
本文では「わたし」が幼馴染との会話を通じて、
「無理に大人になろうとしなくていいんだ」と気づいていくシーンにつながります。
そんな「わたし」に共感しながら文章を読んだ人も多かったのではないでしょうか。
そもそも「大人」と「大人っぽい」の違いは何でしょうか。
「幼い」「幼くない」というものはどのように決まるのでしょうか。
実は非常に深いテーマ性があったように思います。
様々な作者の文章に触れ心が豊かになっていくのが、
受験期の国語の醍醐味(だいごみ:深い味わい、本当の楽しさ)とも思います。
それは真剣に読んでいるからこそ得られる素晴らしい経験なのです。
適当に読んでいたら、心の受信機は何も感じないはずですから。
ただし、国語の問題では、感情移入しすぎて解く方法は厳禁です。
普段の読書のように大いに楽しんだり、
他者の思考を批判する(ひはん:良いところと悪いところを見分けて評価する)
ことは誤答につながる可能性があります。その点は注意しましょう。
今後も入試問題からいろいろな文章題を取り扱うつもりです。
授業や問題で知った言葉があれば、ぜひ家族や友だちとの会話で使ってみてください。
例えば、今回の文章では「憚れる(はばかれる)」という言葉がありましたが、
覚えていますか?
日常会話では使わない言葉をたくさん知ることができるのが小6という学年です。
新しく知った言葉は早速使ってみると覚えやすいですよ。
ぜひ普段の会話でもチャレンジしてみましょう!
都立受験なら学志舎へ。