【※追加】動画配信(5/11週:布施塾長)
塾長です。
5/11週の映像授業の追加分です。
中3難関(数)
人生に誓うものを持つ
下記に紹介するのは、先日読んだ際に思わず目頭が熱くなった話です。時代が違うという捉え方もありますが、田中菊雄氏のような心根、つまり親や仕事に対する感謝の念を持つ人を育てることがまずは大切であるように感じます。
※定期購買している「致知」から届いた冊子から引用
「昭和の初め、岩波英和辞典を編纂、英語学者として名を成した田中菊雄という人がいた。学歴は高等小学校中退。国鉄の客車給仕係をしながら刻苦勉励、十八歳で小学校の代用教員になる。さらに旧制の中学、高校の教員資格を取り、後年は山形大学の教授を務めた。
渡部昇一氏は同郷の立志伝中のこの人を深く尊敬し、「少年時代、田中菊雄先生は私の心の中の英雄であった」と語られている。その田中菊雄氏にこんな話がある(『知的人生に贈る』三笠書房)
私は小学校を出ると(いやまだ出ないうちに)すぐ鉄道の列車給仕になった。辞令を受けて帰って、神棚に捧げた時の気持ちは、いまでも忘れられない。そしてその辞令をいまでも大切に保存している。「ほかの少年は親から充分費用を出してもらって学校へ通える。しかし、私はあすから働いて父母の生活の重荷の一端をになわしてもらえるのだ。私の働いて得たお金で父母を助け、また私の修養のための本も買えるのだ。私は本当の学校、社会という大学校へ、こんなに幼くして入学を許されたのだ。ありがたい。本当に良い給仕として働こう。」こう思うと熱い涙がほおを伝わって流れたのである。
十三、四歳の少年が初めて仕事に就いた時、心に誓った決意である。なんと立派な決意だろうか。少年期より人生に誓うものを持つことによって、氏は自らを修養し、人生を構築していくのである。」
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