ミスに対する考え方~中3生とのやり取り~

【写真】2022年に静岡県伊東市の大室山に登頂したときのもの。「過去を引きずらずに前を向こう」というメッセージになればと思いました。

学志舎 佐藤です。

昨日の自立学習時、中間テスト結果を踏まえたある中3生とのやり取りの中で、私なりのミスに対する考え方をお伝えしました。その内容を共有いたします。

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面談内容

Aさん「今回の英語のテスト、前回までと違って、最後まで解ききることが出来ました。ただ、問題文の指示を見落とす失点が多くて、悔しいです。どうすればいいですかね。」
(「小文字から英文を始めること」という指示を見逃して大文字から始める、など)

私からは、対策をお伝えした後、

私「今回の問題、文量が多いけど、よく解ききったね。しかも前回より点数上がったでしょ。まずそれがすごいよ。確実に速く読めるようになっているね。今回の「指示を見逃す」というミスは、ある意味急いで読める人じゃないと起きないミスだよ。読むスピードと、肝心な条件を見落とさない冷静さを両立するにはどうすればよいか、考えるきっかけができたね。一番怖いのは、自分がそういうミスをする可能性に、入試本番まで気づけないケース。今気づけたのはラッキーだよ。」

Aさん「なるほど…」

私「僕さ、今でも覚えているけど、中1の2学期期末の英語の試験、大失敗したのね。僕の学校は、リスニングが試験開始5分後からスタートしてた。だから、その5分間は先の問題を解いていてよかったんだよね。僕はその時も、リスニングの大問に全く目を通さずに、先の問題を解きまくっていた。ただ、いざリスニングが始まった時、問題文の書き方が複雑で、どこのなんの問題を今読んでいるのかわからなくなって、パニックになった。結果、最初の3問をすべて落とした。相当落ち込んだ。でも、そこで、次からは試験開始時にきちんとリスニングの大問に目を通して、問題の趣旨を把握するようにしようと改善した結果、リスニングでのミスは0になった。あの時、自分のやり方が危険だと気づけたのは良かったんだと思ってる。」

Aさん「ポジティブ…。学志舎の良いところは、考え方がポジティブなところだと思います。」

私「ミスをそんなにネガティブにとらえる必要ないよ。入試本番までに、自分がどういうミスをしやすいか、たくさん気づけた方が絶対良い。」

※ミスの数は、改善できるチャンスの数です。そんな私の思いを伝えさせていただきました。

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この記事を書いた人

(千葉県立東葛飾高校→早稲田大学政治経済学部経済学科→IT企業→学志舎)人一倍真面目な性格でとにかく「正攻法」で問題と向き合う。自身が私立最難関大に現役合格した際の「正しい努力」の仕方を伝授。日々感じる「塾生の成長」はやりがいを越えて、もはや生きがいに。担当科目は国数英社理の5科目すべて。入社一年目にして都立推薦入試の小論文担当責任者に抜擢。頻出テーマごとの構成メモは受験生必読。都立立川高校の推薦入試では4名中3名を合格に導くなど、その指導力は秀逸で塾生からの信頼もあつい。目下、「都立推薦入試の小論文といえば学志舎の佐藤」と呼ばれるような存在を目指している。

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