制限時間の意識

学志舎 佐藤です。

中学生はテスト準備期間に入りましたね。
そこで、日ごろ私が授業でお伝えしていることを、改めて記させていただきます。

目次

制限時間を意識できていますか?

学志舎では、各中学校の定期試験後、生徒1人1人に点数を提出してもらい、個別に振り返りの面談をしております。

次のようなセリフ、身に覚えはありませんか?

「落ち着いていたら解けたんですけど…」

言いたくなる気持ちはわかります。
私自身、失点した問題に対して、それが解ける自分でありたかったと、何度も思ったことがあります。

ただ、私は、「落ち着けなかったことも含めて、自分の実力ととらえるしかないのではないか」と考えています。
というより、そう考えなければ、その後の成長がありません。

「落ち着いていたらできた」というセリフは、よくよく考えると、すごい仮定をしてしまっています。

「落ち着いていたら」というのは、「良いときの自分」を設定している言葉です。
「良いときの自分であれば解けた」というのは、文字にしてみると当たり前の話です。

しかし、そのような仮定を後からしても、どうしようもないのです。そのときは、そういう自分ではなかったのですから。

当たり前ですが、試験には制限時間があります。
中学生であれば、1教科、基本的には50分で試験が実施されると思います。
つまり、「50分で何点取れましたか?」という試験なのです。それ以上の時間は取れません。

各大問にどれだけの時間を使えるか、意識できていますか?

時間制約があると、人は当然焦ります。それにより、ミスが生まれます。
だから、試験後思いますよね。「落ち着いていたら…」と。

ただ、時間制約があることは最初からわかっているわけで、であれば、練習の段階で焦っておくことはできると思うのです。
つまり、時間制約をかけて、自分にプレッシャーをかけて、テスト勉強するということです。

そうすると、思いも寄らないミスをたくさんすると思います。
でも、いいんです。練習ですから。そのあと、そのミスは思い寄れるミスになります。ですから、本番でミスする可能性がぐっと下がります。

「時間をはかって演習できていませんでした」というセリフも、面談時に聞くことは少なくないです。
本当にもったいない。それでは、思いも寄らないことがどんどん増えてしまいます。

先生もミスをします。

先日、中3生の授業で、とある自校作成校の過去問解説(国英)をしました。

私も実際の入試の制限時間で事前に解きましたが、国語の記述と英作文で、設問の条件を見事に無視した内容を書いてしまいました。
当然そこは0点。私も「焦った」ということです。(今でも非常に悔しいです。)

そのときの自分の記述内容はコピーして、全員に配布しました。

「問題の条件を注意深く見るように」と普段塾生に言っている自分がこの有様で、悲しくなりましたが、反面教師の材料を与えられたのであれば、それも講師としての務めになるのではないかと考え、なんとか自尊心を保っております。

塾生のみんなも、テスト準備の段階で、ミスして悔しいという経験をたくさんしてください。本番につながりますから。

応援しております!!

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この記事を書いた人

(千葉県立東葛飾高校→早稲田大学政治経済学部経済学科→IT企業→学志舎)人一倍真面目な性格でとにかく「正攻法」で問題と向き合う。自身が私立最難関大に現役合格した際の「正しい努力」の仕方を伝授。日々感じる「塾生の成長」はやりがいを越えて、もはや生きがいに。担当科目は国数英社理の5科目すべて。入社一年目にして都立推薦入試の小論文担当責任者に抜擢。頻出テーマごとの構成メモは受験生必読。都立立川高校の推薦入試では4名中3名を合格に導くなど、その指導力は秀逸で塾生からの信頼もあつい。目下、「都立推薦入試の小論文といえば学志舎の佐藤」と呼ばれるような存在を目指している。

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